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7月の読書メーター

まずまずのペース。うーむ。しかしピンチョンぐらいはまじめに感想を書く気力が欲しい。
7月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2517ページ

トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(下) (Thomas Pynchon Complete Collection)トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(下) (Thomas Pynchon Complete Collection)
49章-50章にかけての数学用語を用いた美しい文がピンチョンらしい。笑えたのは、ディクスン奴隷商人相手に大暴れ、巨大野菜、いきなり凹面世界の話に入るところがつぼ。あと張大尉関連。殺(シャー)。がそれ以上に、メイスンとディクスンの関係性が「友」に変わった後の第3部の叙情感溢れる展開に心打たれる。メイスンとディクスンがディクスン宅近くでの釣りをするシーンが実にいい。博学英国犬登場エピソードの場面はちょっと涙ぐむ。最後に希望を描いたのは「人間」ピンチョンの成熟が伺える
読了日:07月28日 著者:トマス・ピンチョン
現代の古典解析―微積分基礎課程 (ちくま学芸文庫)現代の古典解析―微積分基礎課程 (ちくま学芸文庫)
副読本として非常によいなと思う。大学教養過程の数学の概観が掴める。でもまさか読んでる途中で著者がお亡くなりになるなんてね。
読了日:07月26日 著者:森 毅
トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上) (Thomas Pynchon Complete Collection)トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上) (Thomas Pynchon Complete Collection)
★★★★ようやく折り返し。しかし長い。読み易そうで読みにくいところもあるけどそれがピンチョンか。テーマらしきアメリカの「悪」というのはまだ兆し、片鱗をみせている段階で下巻はその辺りフォーカスされていくのだろうか。メイスンの自ら出自の告白には後ろめたい影が潜んでいる。金星通過のエピソード、やけに陽気なワシントンに、可笑しなおっさん扱いのフランクリン、博学英国犬、自動人形にして性的自我を得た雌鴨、エマスンとメア神父とディクソンのコントのような会話が笑える。
読了日:07月18日 著者:トマス・ピンチョン
黒沢清の映画術黒沢清の映画術
★★★★ 黒沢清は理知的で幽霊についても理詰めで挑んでいる。わからないものはわからない。周りに分かってもらえない苦労もある。なのに映画はいつもああなるのか不思議。あと世界は何やら恐ろしい深淵の渕でつながっていると思った。
読了日:07月10日 著者:黒沢 清
世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)
★★★★ 星5つではないのはまだ自分の理解が足りないから。刺激的。日本史ろくにやってないので仏教・儒教辺りはちと厳しかった。自分の全知識を10としてそこから考え抜いて11の意見が述べられるとすると、それを13位に引き上げてくれる本。日本に住む高校生・大学生は読むべき。次は小室直樹、頑張ってヴェーバーか。
読了日:07月07日 著者:橋爪 大三郎
伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし
★★ 借りた本。2人ともあまり興味のない人の対談は、余程スリリングでないときついです。
読了日:07月05日 著者:伊坂 幸太郎,斉藤 和義
SOSの猿SOSの猿
★★★1/2 はじめて読んだ伊坂幸太郎。ななかなかおもしろい。ちょっとマジックリアリズム風のところが良かった。エピローグがちょっと長いけど、作者の誠実さの裏返しかも。
読了日:07月01日 著者:伊坂 幸太郎

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